日本のデジタル放送における配信方式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/17 15:21 UTC 版)
「MPEG-2システム」の記事における「日本のデジタル放送における配信方式」の解説
各局SI 各放送局は自局のSIのみを放送波に多重化して配信する方式。地上デジタル放送等で採用されている。 受信機では受信中の局のSIのみ受信するため、急な編成変更にも素早く追従出来る。一方で原理上他局のSIは受信出来ないが、受信機側に複数チューナーを搭載するか受信機のスタンバイ中に他局のSIを受信することによって、このデメリットは解消される。 全局SI集 各放送局は一度各局のSIクライアントからSIセンターに自局のSIを伝達し、それらを基にSIセンターで「全局SI」を生成して各局に返送し、その全局SIを放送波に多重化して配信する方式。BSデジタル放送で採用され、放送衛星システム(B-SAT)にSIセンターを設置している。 受信機では視聴していない他局のSIも受信出来るが、放送事業者が増加すると必然的に各局ごとのSI容量が減少するうえ、全局SIの生成までのラグが避けられないため急な編成変更が発生しても追従は難しい。しまいには前述の理由でデメリットのみが残ってしまい、新4K8K衛星放送での採用は見送られた。
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