SIセンター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 02:55 UTC 版)
MPEG-2システムの「全局SI」をクライアントであるBS放送事業者に配信している。 全局SIとは一旦BS放送事業者に設置された「SIクライアント」から送られた各局のSI(Service Information)をB-SAT社内に設置されている「SIセンター」で集約したもので、B-SATのSIセンターで生成されたそれを再びクライアントに返送し、BS放送事業者がそれと自局の番組と多重化してB-SATに送信してアップリンク、というシステムを採用した。 このシステムによって、他局の視聴中にも電子番組ガイド(EPG)が更新される等、BSデジタル放送開始当初はメリットが存在したが、その後はBS放送事業者の増加に伴い、各局ごとに配信出来るSIの容量が減少する事になり、また一度B-SATのSIセンターを経由する事から急な編成変更(特に災害等の緊急時)の追従も難しくなる事態に陥っている。しまいには受信機の待機中や、受信機側で複数チューナーを搭載することで視聴中でも裏チューナーで他局のEPGを更新出来ることから全局SIのメリットが事実上消滅してしまったため、新4K8K衛星放送では全局SIの生成・配信は取り止めて地上デジタル放送と同じ各局SIに移行している。
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