日本のアイスコーヒー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/14 18:16 UTC 版)
「アイスコーヒー」の記事における「日本のアイスコーヒー」の解説
日本では、明治期にコーヒーを冷やして飲み始めたのが発祥とされる。当時は冷やしコーヒーと呼ばれた。一番古い記録では文筆家石井研堂が、1891年(明治24年)に東京の神田小川町の氷屋で氷コーヒーというメニューがあることを自著の『明治事物起原』で紹介しており、大正時代の喫茶店でもメニューに登場しはじめた。そして全国の喫茶店で一般的になったのは、1950年代半ばに入ってからで、本格的に普及したのは1970年代以降である。 一方、牛乳にコーヒーを入れてビン詰めにしたコーヒー牛乳は、1920年(大正9年)に守山乳業が最初に発売して評判を呼んだ。 1980年代初頭までは夏場の飲み物であったが、現在では一年中出している店が増えている。アイスコーヒー用の紙パックに入れた業務用・家庭用のコーヒーが作られているほか、アイス専用の缶コーヒーや、大手コンビニエンスストアの店頭や駅売店などでは専用のマシンでドリップしたアイスコーヒー(氷入りカップに注いで飲む形)も販売されている。 大阪では、かつてはアイスコーヒーのことを主に喫茶店で「冷コー(冷コ)」と呼ぶ人が多かったが、平成期に入って以降は喫茶店の数が減少したりするなど時代の変化もあり、ほぼ使われなくなっている。
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