日本におけるシムノン紹介
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/06 09:52 UTC 版)
「ジョルジュ・シムノン」の記事における「日本におけるシムノン紹介」の解説
戦前に著作が日本語に訳され高い評価を受けた。雑誌『新青年』の企画で、日本の探偵小説家の海外探偵小説のベスト10を発表するものがあり、代表作の"La Tête d'un homme"(『男の首』)が全体の9位に入った。個人では大下宇陀児、木々高太郎、角田喜久雄、渡辺啓助らがシムノンの作品を上位に挙げた。特に角田には多大な影響を与えたらしく、『高木家の惨劇』など角田が戦後に執筆した9つの小説に登場する加賀美敬介警部の人物像はメグレをモデルとしている。 日本に紹介された当初はSimenonという名字の正確な発音が不明であり、訳者によってはシメノンと表記していたが、1956年に木々高太郎がシムノン本人に会ってシムノンが正しい発音であると確認。1958年の『死体が空から降ってくる チビ医者の犯罪診療簿1』(原千代海訳,早川書房)が最後のシメノン表記の日本語訳の著書であり、それ以降の日本語訳された著書はすべてシムノン表記である。
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