施設入所まで
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 14:57 UTC 版)
「引き出し屋関連の引きこもり元海上自衛隊員男性死亡事件」の記事における「施設入所まで」の解説
A(46歳)は母親(77歳)と2人暮らしであり、Aの幼少期は内気で誰に対しても優しかったといい、高校卒業後に海上自衛隊に入隊し、カヌー競技や釣りが好きで、休日には遠方への外出もしていた。3年間の勤務後に退職して企業に就職したが、上司が変わったことが原因で人間関係が上手くいかなくなり、1997年に会社を退職。会社での上司が原因で人間嫌いになり、26歳より20年間自宅に引きこもっていた。Aは買い物などの外出はできなかったが、自宅では家族との会話があり、洗濯物を取り込んで畳むなどの家事などは積極的に手伝ったり、食事が好きで家族と一緒に食事をしていた。 母親は医師や保健所に相談したが解決せず、2016年にAの父が病死したことがきっかけで、親の死後の息子を心配した母親がインターネットで見つけた業者「あけぼのばし自立研修センター」に依頼し、担当者に「ひきこもりが長期・高齢化するほど解決が難しくなる」と迫られたことで契約した。半年間の費用が918万円であり、そのために自宅を売却し、業者に支払った金額は最終的に1300万円になった。2017/1/18に職員5人が来宅し、母親は職員の訪問を事前に男性に知らせることを強く禁じられていた。また、母親がガードマンの同伴を拒否したのに対して業者はそれに応じず、通常職員3名とガードマン2名を訪問させた。職員5名はAを取り囲み、高圧的に施設に入るようにAに迫り、Aは大声で泣き出した。A母親が居間で待っている間、Aの前後を挟むようにして職員が部屋から出てきたが、Aは「ワーッ」と大声で泣いていたといい、その姿が母親が最後に確認した生前のAの姿だったという。母親はAと連絡を取らないように業者から指示されていた。
※この「施設入所まで」の解説は、「引き出し屋関連の引きこもり元海上自衛隊員男性死亡事件」の解説の一部です。
「施設入所まで」を含む「引き出し屋関連の引きこもり元海上自衛隊員男性死亡事件」の記事については、「引き出し屋関連の引きこもり元海上自衛隊員男性死亡事件」の概要を参照ください。
- 施設入所までのページへのリンク