施設の完全移管
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 16:07 UTC 版)
「ザ・シンフォニーホール」の記事における「施設の完全移管」の解説
本施設が移管される前の2004年12月22日、朝日放送は赤字縮小に向けてホール命名権の売却を視野に入れていることを明らかにした。主催公演では高い集客率で黒字であるものの、貸館事業が赤字となっていることがその理由とされたが、なかなか実現に向けて踏み出せずにいた。 そのような中、その朝日放送が2012年3月29日、音楽やダンス、映像制作、医療などの専門学校を運営する学校法人滋慶学園グループ傘下の株式会社滋慶に当ホールを譲渡することを発表した。これを受けて滋慶は4月17日に運営子会社「株式会社ザ・シンフォニーホール」を新たに設立、当該子会社にホールを譲渡・運営させることとし、5月11日に朝日放送との間で譲渡契約を締結、9月28日付けで売却された。ただしその譲渡契約と同時に賃貸借契約も交わされ、これによりホール自体は、2013年12月末日までの期限付きながら、朝日放送が「株式会社ザ・シンフォニーホール」からホールを借用して運営を継続するという、いわば上下分離方式により存続されることになっているため、譲渡発表時点において予定として既に組まれていた公演等への影響はないと朝日放送側は表明した。 そして2013年いっぱいで本施設は朝日放送から滋慶学園グループの子会社「ザ・シンフォニーホール」に完全移管された。 移管後の2014年1月5日、これを記念すべく滋慶学園グループが「ザ・シンフォニー2014キックオフコンサート」を開催、司会進行役として前述「ザ・シンフォニーホール・アワー」の現パーソナリティであるABCアナウンサー・堀江政生が登場し、本施設を譲受した滋慶学園グループの総長・浮舟邦彦などグループ首脳陣が挨拶に立った。 本施設売却に関して朝日放送は、帳簿価格23億4500万円に対し譲渡価格は5億7900万円と大きく下回ることになったことから、2012年3月期決算で18億2600万円の減損処理を実行、これに対し滋慶側は本施設について、演奏家や音楽機材エンジニアの育成に活用したいとの考えを表明した。
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