新約聖書完成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/28 08:45 UTC 版)
会合の結果委員会から、1875年に最初に改訂作業をした『路加傳』(ルカ伝)が刊行され、1876年(明治9年)『羅馬書』(ロマ書)に、『希伯来書』(へブル書)1877年(明治10年)に『馬太傳』(マタイ伝)、『馬可傳』(マルコ伝)、『約翰傳』(ヨハネ伝)、『使徒行伝』、『約翰書』(ヨハネ書)、『加拉太書』(ガラテヤ書)が刊行された。1878年(明治11年)に『哥林多前書』(コリント前書)、『哥林多後書』(コリント後書)、1879年(明治12年)に『以弗所腓立比書』(エペソ書、ピリピ書)、『帖撒羅尼迦前後書』(テサロニケ前後書)が刊行される。1879年(明治12年)11月3日に新約聖書の翻訳作業は終了し、翌1880年(明治13年)に『哥羅西書』(コロサイ書)、『提摩太前後提多腓利門書』(テモテ前後書、テトス書、ピレモン書)、『雅各彼得前後猶大書』(ヤコブ書、ペテロ前後書、ユダ書)、『約翰黙示録』(ヨハネの黙示録)が刊行された。翻訳作業は、ヘボン、ブラウン、グリーンの3人で行われた。 1880年(明治13年)4月 新約聖書翻訳出版完成祝賀会が新栄橋教会(現、日本基督教団新栄教会)で開催された。机の上には日本語訳された2分冊の聖書と英訳聖書がおかれた。司会はG・フルベッキで、N・ブラウンによる詩篇19篇の朗読、パイパーの祈祷の後、フルベッキから日本語訳聖書の歴史と外国の聖書協会が果たした役割について語った。続いてヘボンが日本語訳聖書の歴史について自分の経験を交えて演説する。さらに、奥野昌綱の演説と小川義綏の祈祷とフルベッキの祈祷で閉会した。
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