新約聖書の記述に基づいた伝承とは? わかりやすく解説

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新約聖書の記述に基づいた伝承

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/23 15:34 UTC 版)

最後の晩餐」の記事における「新約聖書の記述に基づいた伝承」の解説

この夕食の場で、使徒一人イエス裏切ることが告げられイスカリオテのユダの裏切りの予告)、また、使徒達が自分苦難に際して逃げ散る事を予告するマルコによる福音書14章27節)。弟子達はこれを聞いて動揺するペトロ鶏が鳴く前に三度キリスト否む告げられ、これを強く否定する共観福音書では、イエス賛美祈りののち、パンと葡萄酒それぞれ自分の体」「自分の血」として弟子たち与え『ルカによる福音書』は「これをわたしの記念として行え」と命じたと記す。 共観福音書では、この夕食ユダヤ教行事過越食事」であるが、『ヨハネによる福音書』ではその前日出来事とされる。そのため東西教会で、このときのパンが(過越の)種入れぬパン無発酵パンであったか、(過越前の)種入りパン発酵パンであったかについて、議論がある。この議論現代における聖餐式に、どのようなパン用いるかに影響する西方教会カトリック教会、聖公会、ほか一部プロテスタント)はこの晩餐過越食事捉えミサ聖餐式においてパンは種入れぬもの(無発酵パン)を用いる。カトリック教会教えでは、晩餐の中で最も驚くべきことはエウカリスチア(聖体)の秘跡制定されとされる他方東方教会正教会など)ではこの晩餐過越前の食事であると解釈し、かつギリシャ語聖書原文にある"άρτος"(アルトス)は発酵パンを表す事を根拠とし、聖体礼儀で種入りパン発酵パン)を用いている。 ヨハネ福音書には、パンと葡萄酒についての言及はない。その代わりヨハネ福音書では夕食の時、弟子たちの足をイエスが洗う。聖木曜日夕方に、一部教会行われる洗足式は、これにちなんでいる。

※この「新約聖書の記述に基づいた伝承」の解説は、「最後の晩餐」の解説の一部です。
「新約聖書の記述に基づいた伝承」を含む「最後の晩餐」の記事については、「最後の晩餐」の概要を参照ください。

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