新約聖書中での位置づけ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/25 01:04 UTC 版)
「ヘブライ人への手紙」の記事における「新約聖書中での位置づけ」の解説
前述のように、『ヘブライ書』の筆者については論議があり、筆者がパウロであるとする説は多く東方に行われてきた。ムラトリ正典目録などからは、西方では『ヘブライ書』がパウロ書簡とみなされず、したがって正典の一部とされていなかったことがうかがえる。『ヘブライ書』が正典と全教会において広く認められるのは397年のカルタゴ教会会議以降であり、このとき書簡はパウロのものとされた。以後、この書の正典性についての議論はおこなわれていない。 こうした経緯から『ヘブライ書』は、新約聖書の正典確認後、今日に至るまでパウロを著者とする書簡群と公同書簡の間に置かれている。
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