新左翼のヘルメット
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/02 20:22 UTC 版)
日本の新左翼の参加するデモや集会では、色とりどりの工事用ヘルメットがみられた。「ゲバヘル」等とも呼ぶ。これらは武装闘争時に機動隊の警棒から頭を保護するため、また別セクトとの内ゲバの際に角材から頭を保護したり所属セクトを明らかにしたりするために用いられた。ヘルメットは、セクトに応じて色分けされ、太字でセクトの略称が記載されており、最盛期には新左翼のみならず民青や社青同協会派のような既存左翼も着用し、更には右翼系・宗教系の団体でも一部で用いられた。また、中ピ連は♀印のついたピンク色のヘルメットを着用した。ヘルメットに加え、公安や敵対セクトから身元を割り出されることを避けるために口鼻をマフラーやガーゼマスクで覆い、サングラスを着用することが多いが、顔全体を覆う二輪車用のフルフェイスヘルメットが用いられることは殆どない。 主要各派の主なデザインには以下がある。大半は正確には各学生組織のものである。 革マル派(学生組織:マル学同革マル派):白地に「Z」の文字(Zengakurenから)、「革マル」の文字 中核派(学生組織:マル学同中核派):白地に「中核」の文字 共産同(学生組織:社学同):赤色 社青同解放派(学生組織:反帝学評):青色の地に「反帝学評」の文字 第四インター:赤色地に、鎌と槌を逆さにした黒いマーク 共産主義労働者党(学生組織:プロレタリア学生同盟):赤色 構造改革派各派:緑色 毛沢東主義各派:赤色地に縦線 日本共産党(民青):黄色 第四インターナショナル赤ヘル 婦人通信ゲバヘル プロ青同ゲバヘル 全共闘ゲバヘル
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