文章の整え方
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/28 01:16 UTC 版)
反訳における文章の整え方は、それを何に使うのか目的によって変わる。 「逐語反訳」。登場人物の語り口や言葉癖を含め、正確に厳密に「聞こえたとおり」反訳する。 「ケバ取り反訳」。発言内容はカットせず、間合いをとる言葉などのケバ(無機能語)を省く。ダブリ(重複言葉)は削る。会話中、間違った言葉の後に正しい言葉が続いた場合、正しい言葉で文字化する。数字や固有名詞が間違っていた場合、正しく処理する。助詞(てにをは)の誤りを訂正・補完する。その場の雰囲気が伝わる仕上げで、「話したとおり」に反訳する。話された内容を確認したり、編集のための資料として使う場合に適している。 「整文反訳」。ケバやダブリは削る。明らかな間違いは訂正・補完する。適切な句読点を打つ。倒置は直す。センテンスを短くするために(文意を変えずに)語尾をつくる。以上の限定された範囲内で「発言の趣旨は絶対に変えない」ということに注意を払いながら、書き言葉風に文章を整え正確で読みやすい原稿を作るのが整文である。各種会議の会議録・議事録・報告書などを作成する場合に適している。 「編集反訳」。内容をカットせずに短くできる限界(ケバ取り字数の約7割程度)を目標に、話し言葉のムダをカットして簡潔にまとめる。発言内容のカットまで踏み込んだ字数指定の原稿作成や、小見出しの追加なども可能とするのが編集反訳である。 単に「音声反訳」といっても、逐語反訳から高度な整文まで、文章の整え方によってさまざまに変わる。そのときの身体の動きや笑い・声の調子など話し手の「気持ち」を酌み取りながら行うと、さらに良いとされる。 → 「(株)アーク写本 文章の整え方」から一部引用
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