文化におけるラグビーユニオン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/02 12:43 UTC 版)
「ラグビーユニオン」の記事における「文化におけるラグビーユニオン」の解説
文化におけるラグビーの影響は、ラグビー選手がその国の一般大衆からロールモデルおよびヒーローとして見られることと共に、芸術家や作家に対して与えたインスピレーションで評価することができる。Thomas Hughesの1857年の小説「Tom Brown's Schooldays」はラグビー校を舞台にしており、ラグビーフットボールの試合が詳しく話されており、1940年に映画化された同名の映画でも描写されている。ジェイムズ・ジョイスはアイルランドのチームベクティヴ・レンジャーズ(英語版)について『ユリシーズ』(1922年)や『フィネガンズ・ウェイク』(1939年)など彼の作品のいくつかで言及しおり、彼の1916年の半自伝的作品『若き芸術家の肖像』ではアイルランド代表James Mageeについて説明している。サー・アーサー・コナン・ドイルは1924年のシャーロック・ホームズシリーズ『サセックスの吸血鬼』で、ワトソン博士がブラックヒースでラグビーをプレーしたことを述べている。 ラグビーユニオンは絵画の題材として取り上げられたが、著名な芸術家、特に20世紀初頭のフランスの画家によっても取り上げられた。フランスのポスト印象派アンリ・ルソーの1908年の作品『Joueurs de football』では、2組のラグビー選手が描かれている。ラグビーユニオンを作品で描写したその他のフランスの芸術家には、アルベール・グレーズ『Les Joueurs de football』(1912年)、ロベール・ドローネー『Football. L'Equipe de Cardiff』(1916年)、アンドレ・ロート『Partie de Rugby』(1917年)がいる。1928年アムステルダムオリンピックにおける単彩画と水彩画部門の金メダル(英語版)(芸術競技)はルクセンブルクのJean Jacobyの作品『ラグビー』が受賞した。 テレビおよび映画において、ラグビーユニオンはいくつかの作品の背景として使われた。Ealingスタジオの1949年のコメディー『A Run for Your Money』およびBBCウェールズの1979年のテレビ映画『Grand Slam』では、スポーツそのものよりも試合を観戦するファンに中心が置かれている。ラグビーをより詳細に取り上げた映画には、独立プロダクションによる『Old Scores』(1991年)や『Forever Strong』(2008年)がある。John Carlinの著作『Playing the Enemy』を基にした『Invistus(インビクタス/負けざる者たち)』(2009年)は1995年ワールドカップとネルソン・マンデラがラグビーによってアパルトヘイト後の南アフリカの人々を結び付けようと試みた出来事が描かれている。 多くの国々でのラグビーユニオンあるいはラグビー選手を描いた像を立てている。トゥイッケナム・スタジアムにあるポップ・アーティストGerald Laingの27フィートブロンズ像やミレニアム・スタジアムのサー・タスカー・ワトキンス(英語版)(ウェールズラグビーに貢献した人物)の像など、いくつかの像はラグビー競技場で見ることができる。カーディフのガレス・エドワーズやステレンブーシュのダニー・クラヴェン(英語版)などのラグビー選手も、像が作られる栄誉を受けている。
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