教育問題をめぐる主張の乖離
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「地方主権の会」の記事における「教育問題をめぐる主張の乖離」の解説
「地方主権の会」は当初県政野党となった自民党と上田知事の調整役となっていた。一方自民党内には上田知事と個人的なつながりのある県議がいたほか、知事が保守色を鮮明にすると自民党県議内の知事支持派が増え、「地方主権の会」との連携を強めるようになる。その後自民党・公明党も知事与党会派となった。 「民主党議員団」は旧社会党の影響を色濃く残しており、知事与党でありながらも保守系の上田知事との主義主張の相違に直面する。2004年10月、知事は自民党県議諸口高男の質問に対する答弁の中で、「新しい歴史教科書をつくる会」を支持し、同会の歴史教科書を評価。中国・韓国・北朝鮮の抗議を内政干渉であると批判した。同年12月20日、同会の副会長であった高橋史朗明星大学教授を埼玉県教育委員に指名。県議会において承認された。採決において「地方主権の会」は村上明夫が採決時に退席したものの、他8名は自民党県議団65名全員と無所属2名(佐久間実・黒田重晴)とともに賛成。一方「民主党県議団」は本会議に先立って開かれた議会運営委員会において採決自体に抵抗。採決では公明党・日本共産党とともに反対。大きく対応が分かれた。 更に2004年12月16日、歴史教科書をめぐる上田知事の考えに賛同し、「新しい歴史教科書をつくる会」編纂の教科書採択を目指し活動する「埼玉県議会教科書を考える議員連盟」が発足。会長には元「フロンティア」の長沼威が就任した。同議連には自民党県議団全員と無所属2名(佐久間・黒田)とともに「地方主権の会」から6名(松本・笠原・矢部・神杉・吉田・森田)が参加。上田知事は同議連の発足を歓迎するも、「民主党議員団」の議員からは議連を批判する意見が出た。 2006年6月の県議会では自民党県議小島信昭の埼玉県平和資料館の展示に関する質問に、「古今東西、慰安婦はいても従軍慰安婦というのはいなかった」と答弁。「民主党議員団」からは反発の声が上がった。
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