教えの源泉とは? わかりやすく解説

教えの源泉(特徴)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 09:44 UTC 版)

キリスト教」の記事における「教えの源泉(特徴)」の解説

キリスト教における教えの源泉は、教派によって共通するものと異なるものとがある。全教派(カトリック教会聖公会・プロテスタント正教会非カルケドン派アナバプテスト)に共通する教え聖書旧約聖書・新約聖書)である。しかしながら聖書以外に教えの源泉を認めかどうかについては教派ごとに違いがある。 正教会非カルケドン派カトリック教会聖公会聖伝(「聖伝」とは言わず伝統」とのみ言う場合もある)を認める。カトリック教会では、聖書聖伝教えの共通の源泉であるとされ、聖伝は「(聖書と)同じ謙遜敬意をもって尊敬されるべきもの」とされる正教会でも「聖書聖伝」と述べられることはあるが、むしろ「聖伝がただ一つ源泉であり、聖伝中に聖書含まれるのであり、分離対比両者価値減じる」とし、「聖伝中に聖書」という捉え方もされる聖伝認め教会場合教会中にある全てのものが聖伝とされるのではない。カトリック教会では使徒たち由来する聖伝と、神学・おきて・典礼信心上の「諸伝承」が区別される。諸伝承の中から異なる場所、異な時代にも適応した表現大伝承(聖伝)が受け取り、その大伝承に照合され教会教導指導のもとで、諸伝承維持修正放棄される正教会では、「天上永遠な神の国属す真の聖伝』と、地上人間的な暫定的な単なる伝統」が区別される一方プロテスタントには、聖伝伝統伝承)を認める者と認めない者とがいる(「プロテスタント」は様々な教派総称であり、内実は様々である)。後者を表す宗教改革原則一つに「聖書のみ」がある。ただし、聖書優越する、あるいは並び立つ、ないし聖書包含するといった意味での聖伝伝統)を認めないプロテスタントであっても、「宗教改革伝統」「改革派教会伝統」といった用語がプロテスタント使われる場合はある。 教えの源泉の、教派対照表 西方教会 東方教会 カトリック教会 聖公会 プロテスタント 正教会 聖書聖伝において解釈理解されるべきである 聖書伝統理性三本柱大切にする聖書のみ聖書のほかに、伝統認める以上二類型の混在 聖伝中に聖書含まれ聖書聖伝の中で第一位置占める。

※この「教えの源泉(特徴)」の解説は、「キリスト教」の解説の一部です。
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