政治以外の分野での組織票
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 22:05 UTC 版)
政治以外の分野でも組織票が話題となる場合がある。 プロ野球オールスター戦(球宴)などのファン投票では、特定のチームのファン・オーナー企業関係者などが選手の実力と無関係に特定の選手および所属チームを上位で選出させる目的の投票を行う場合に組織票という表現が用いられる。1978年の球宴では、日本ハムファイターズがファン組織に自軍選手への投票を呼びかけた結果、パシフィック・リーグ(パ・リーグ)代表のファン投票選出選手9人のうち福本豊(阪急ブレーブス)を除く8人を日本ハムの選手が占めるという事態になり問題となった。結局、実績の劣る2名を辞退させることで決着した。 2003年の球宴ではFA権を行使してヤクルトスワローズから移籍し高額契約を締結しながら故障により3年間一軍登板なしに終わっていた中日ドラゴンズ・川崎憲次郎投手をセントラル・リーグ(セ・リーグ)の先発投手部門でファン投票1位にするため、インターネット上(2ちゃんねる)で大規模な組織票が呼びかけられた。結果、川崎は最終的にファン投票1位で選出されたがこれを辞退し、球宴には出場しなかった。 詳細は「川崎祭」を参照 音楽界ではオリコンや歌番組、有線ラジオ放送などで特定のアーティストの曲のランキング順位を上げるために、ファンが組織的にリクエストを行ったり、レコード・CDを購入する手法が見受けられる。レコード会社や芸能事務所側も、そのための費用を負担したり、握手券などを付けることにより付加価値や購買意欲を高めるという事例もある。他には2005年におけるインターネット掲示板発のアニメファンの手弁当的な「ハッピー☆マテリアルをオリコンランキングで1位にしよう」運動が挙げられる。詳しくは「ハッピー☆マテリアル#エピソード」参照。
※この「政治以外の分野での組織票」の解説は、「組織票」の解説の一部です。
「政治以外の分野での組織票」を含む「組織票」の記事については、「組織票」の概要を参照ください。
- 政治以外の分野での組織票のページへのリンク