操縦種目の発展
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/14 00:12 UTC 版)
第二次世界大戦直前に、アメリカで模型飛行機を操縦するシステム2種類が考案され、国内競技に採用されている。機体に取り付けた鋼索の一端を操縦者が操作して機体の舵を動かすコントロール・ライン、そしてラジオ・コントロールである。 模型飛行機に「操縦」という要素が導入されたので、その巧拙や曲技飛行を競う競技種目が成立した。 これは一定の飛行パターンの正確性や美しさが審査員に目視判定・採点されるフィギュアスケートや体操競技と同様の競技法である。 操縦型模型機は選手の操縦・管理の下にあるので、長い一定のコースを飛行することが可能になり、速度を正確に測定することも容易になった。また、複数機の同時飛行が可能になったので、直接に速さを競う競走(レース)種目も行うことができるようになった。さらに、速さと運動性を総合した機体の運動による、ゲーム的な競技も多く考案された。 これらの操縦系の競技は、第二次大戦前のアメリカに始まり、戦後、各国に拡散・普及した。2009年現在では、古典的な在来のフリーフライト競技よりもはるかに多い競技人口を持ち、模型航空界の多数派に成長している。 しかしながら、コントロール・ラインとラジオ・コントロール種目がFAIの国際競技種目に採用されるまでには、戦後の10数年を要した。 ラジオ・コントロール種目の国際競技には、後年、グライダーとヘリコプターが追加された。グライダーは、フリーフライトと同様に滞空性能を基にしているが、操縦機能があるので、速度や距離を総合した「マルチ・タスク」方式で成績が評価される。また、ヘリコプターは飛行機と異なる形式による機体性能・操縦技能の競技である。
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