撮影時の様子など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/17 00:24 UTC 版)
「青春デンデケデケデケ」の記事における「撮影時の様子など」の解説
リアリティを高めるため、屋外シーンを中心に16mmカメラを3台用意し、リテークなしで同時に回し続けるという手法が取られた。照明も自然光を利用した。こうして撮影された大量のフィルムの編集作業は5ヶ月にも及んだという。 ロケの多くが観音寺で行われたことから、地元では観光客向けにロケ地マップも作られた。ただし、撮影から約20年が経過して、再開発や建て替えで当時の建物が残っていない場所もある(参考:)2008年には、ロッキングホースメン最初で最後の晴れ舞台の場面で使用された(ただし外観のみ)、観音寺第一高校旧体育館が取り壊された。 現在のJR観音寺駅舎は1963年の建築で、作品の舞台となる時代にはすでに存在していたが、雰囲気を出すためにより古い駅舎の残る琴平駅を観音寺駅として撮影した。また、作中に登場する列車の気動車(キハ58系)はJR四国のカラーに塗り替えられているが、後にJR四国は同車の一部を国鉄時代の色に塗り直している。 作中に登場する「神戸屋」のモデルとなった実在の楽器店「大阪屋」(オオサカヤ)は現在も観音寺市内中心部で営業している。 作中に登場する「日の出コーラ」のモデルは、当時アサヒビールが販売していたコーラ飲料「アサヒコーラ」と推測される。 作中に使用されたギター、ベースはグヤトーンが、ドラムセットはPearlが当時生産していた製品を特別に再現、製作したものを使用している。 ロッキングホースメンのメンバーへの演奏指導はエド山口が担当した。また撮影終了後、大林監督からの要請により、演奏場面の全曲に対しエド山口・小松久・太田収他のメンバーでアフレコを行った。この時大林監督からは「下手にやって」などの指導があったという。 映画の冒頭部のスタッフクレジットの場面でザ・ベンチャーズ が特別に出演、スタジオでのライブシーンが撮影されている。後に作者の葦原すなおがベンチャーズのメンバーと会談した時に「(原作の)英語訳はされないのか?」「次はシャドウズの小説でも書くんじゃないかい?」と言われたと、1992年のザ・ベンチャーズ日本ツアーのパンフレットで語っている。
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