神戸屋とは? わかりやすく解説

神戸屋

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/07 12:01 UTC 版)

株式会社神戸屋
KOBEYA BAKING CO., LTD.
種類 株式会社
略称 KBC
本社所在地 日本
560-0083
大阪府豊中市新千里西町1丁目2番2号
住友商事千里ビル南館5階
設立 1932年12月16日
創業 1918年大正7年)
業種 食料品
法人番号 2120001051672
事業内容 パン・洋菓子・冷凍生地・デリカ食品の製造販売他
代表者 代表取締役社長 桐山晋
資本金 11億9700万円
売上高 433億8900万円(2020年12月期)[1]
営業利益 △5億7500万円(2020年12月期)[1]
経常利益 10億円(2020年12月期)[1]
純利益 △14億5200万円(2020年12月期)[1]
純資産 68億0100万円(2020年12月31日現在)[1]
総資産 277億7900万円(2020年12月31日現在)[1]
従業員数 951人(2022年12月31日現在)
決算期 12月31日
主要株主 桜井興業 22.54%
日清製粉 9.49%
桐山奨学会 8.28%
外部リンク www.kobeya.co.jp
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神戸屋旧本社
(現在はYKベーキングカンパニー本社)
神戸屋レストラン 芦屋店(兵庫県芦屋市

株式会社神戸屋(こうべや、: KOBEYA BAKING CO., LTD.)は、大阪府豊中市新千里西町に本社を置く、パン洋菓子の製造・販売を行うとともにレストランなどを経営する、日本の製パン業者・フードサービス企業である。創業は1918年大正7年)[2]。社是は「Fresh&Pure」。かつては包装パン・デリカ食品の製造販売事業も行っていたが、2023年2月1日に山崎製パンへの事業譲渡の準備のため株式会社YKベーキングカンパニー(YKBC)に分社化され同年3月31日に譲渡された(後述)。

概要

「神戸屋フレッシュベーカリー」という小規模店舗での焼きたてパン小売を直営、フランチャイズで展開するなど、老舗、「焼きたてパン」というブランドイメージを活かした経営を行っている。

2023年2月28日(後に同年3月31日に変更)付で、包装パン・デリカ食品の製造販売事業を、神戸屋が設立した新会社へ会社分割で譲渡した上で、その株式を山崎製パンへ譲渡[3][4]。それに先立ち2023年2月1日に株式会社YKベーキングカンパニーを設立し包装パン・デリカ食品の製造販売事業を分社化し、本社を大阪市東淀川区から大阪府豊中市に移転。

2023年12月1日に神戸屋レストランを吸収合併し、神戸屋レストランが手掛けていたレストラン事業を引き継いだ。

スポーツ用品販売業の神戸屋スポーツ(神戸屋運動具店)とは無関係。

沿革

神戸屋の由来は、創業者の桐山政太郎が神戸の製パン会社に勤めていた際に、大阪で「神戸パン」という名称で販売を行ったことからであり、その後1918年大正7年)に政太郎が独立したのと同時に本社を大阪に置いた。

(年表の出典[5]

  • 1918年 - 大阪出入橋に神戸屋合資会社が創業
  • 1928年 - 従来のホップス種からイースト菌を使用する製パン方法に日本で初めて成功
  • 1933年 - 福島工場が竣工、「東洋一の大工場」と称され、当時のアメリカの業界紙「ベーカーズ・ウィークリー」に掲載される。
  • 1954年 - 液体発酵法を導入し、本格的な大量生産が始まる
  • 1973年 - 冷凍パン生地事業を開始
  • 1975年 - ベーカリーレストラン1号店を西宮市に出店し、フードサービス事業に進出
  • 1981年 - 静岡県浜松市の製パン業「株式会社マルト」と提携(その後「マルト神戸屋」へ商号変更)
  • 1986年 - 島根県松江市の製パン業「マツヤベーカリー」と提携(その後「マツヤ神戸屋」へ商号変更)
  • 1989年 - 関西フレッシュベーカリー事業部(現:フレッシュベーカリー事業)誕生。駅中ビジネスへ参入。
  • 1991年 - 米飯事業に本格進出
  • 1996年 - 明治製菓(現:明治)系の明治パンを買収(その後「神戸屋東京工場」へ商号変更)
  • 1997年 - 独自製法でイーストフード・乳化剤を排した「神戸屋づくり」シリーズを発売
  • 2001年 - イーストフード・乳化剤を加えない「湯種」食パンを発売
  • 2017年8月4日 - 大阪市梅田の「フレッシュベーカリー神戸屋阪神梅田駅店」(後に閉店)で、この店の男性パート従業員が近隣店の女性パート従業員をパン切り包丁で切りつける事件が発生[6]
  • 2022年8月26日 - 包装パン・デリカ食品の製造販売事業を、神戸屋が設立する新会社へ会社分割で譲渡する予定であると同時に、新会社の株式を同業会社の山崎製パンに譲渡することを発表[7][8]
  • 2023年

過去の主な商品(2023年2月1日以降はYKベーキングカンパニーの商品)

食パン

  • 湯種(ゆだね)
イーストフードや乳化剤などの添加物を一切使用しない、こだわり製法の食パン。もっちりとした食感が特徴。販売終了。
  • のどごし食パン
朝食向けに開発された食パン。
  • 朝からさっくり食パン
クロワッサンの製法で作られた、さっくりした食感が特徴の食パン。
  • もちふわ食パン
2011年発売。イーストフード・乳化剤無添加。もっちりしていてふんわりとした食感が特徴。CMには芦田愛菜が出演。
  • 円熟
半円型の形状の食パン。ゆりかご製法で作られており、さっくりした軽い食感が特徴。
全粒粉入りの商品の他、レーズン、五穀入りのものがある。

菓子パン

  • フランスシリーズ
1975年から発売が開始された、ロールパンにミルククリームをサンドした菓子パン。ミルク・チョコレート・カスタード・アーモンドクリームなどのフレーバーがある。
  • 丹念熟成シリーズ
あんパンのような形状のパン。つぶあんやこしあんに加え、クリーム、イチゴジャム、チョコレート、ブルーベリージャムなどのフィリングがある。
期間限定商品でヨンミーや、関西の番組とコラボした商品が定期的に発売され、関西のお土産としても喜ばれる。
  • メロンパン
  • しっとりバターマフィンシリーズ

惣菜パン

2001年から発売が開始された、ランチタイムの定番パン。ロールパンにハムとマヨネーズをサンド。
  • ソーセージマヨ
  • たまマヨ
  • ラクふわパック
山崎製パンの『ランチパック』に似た形のランチパン。
  • ラクふわサンド

主な事業所

譲渡されたYKベーキングカンパニーの事業所と関連会社

テレビ番組

CM出演者

脚注

  1. ^ a b c d e f 株式会社神戸屋 第88期決算公告
  2. ^ a b c 会社概要”. 株式会社神戸屋. 2020年7月19日閲覧。
  3. ^ 株式会社神戸屋の包装パン事業等の譲受けに関するお知らせ 山崎製パン 2022年8月26日
  4. ^ 当社卸事業等の譲渡に関するお知らせ 神戸屋 2022年8月26日
  5. ^ 神戸屋100年の歩み”. 株式会社神戸屋. 2020年7月19日閲覧。
  6. ^ 女性のビンタに男ブチ切れ、パン切り包丁で〝血の報復〟 巨大地下街を修羅場に変えた「神戸屋」の惨劇(産経WEST 2017.8.28)
  7. ^ 日本放送協会 (2022年8月26日). “山崎製パン 「神戸屋」の主力 包装パンの事業などの買収を発表”. NHKニュース. 2022年8月27日閲覧。
  8. ^ 山崎製パン、神戸屋主力事業買収 包装パンとデリカ食品”. 共同通信 (2022年8月26日). 2022年8月27日閲覧。
  9. ^ 事業譲渡に伴う分社化および本社、事務所移転のご案内  神戸屋 2023年2月1日
  10. ^ 当初は2023年2月28日となっていたが、2022年度決算公告12ページに「株式譲渡の時期2023年3月31日」と記載がある。
  11. ^ 当社包装パン事業等の譲渡完了に関するお知らせ 神戸屋 2023年3月31日
  12. ^ 合併のお知らせ 神戸屋 2023年12月1日
  13. ^ "日本人にもっとパンを!"パンを世に広めた企業の挑戦 - テレビ東京 2012年5月17日

外部リンク


神戸屋

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/26 09:55 UTC 版)

ウグイスパン」の記事における「神戸屋」の解説

1918年大正7年開業パン洋菓子冷凍生地デリカ食品の製造販売並びにベーカリーレストランなど各種業態直営店舗企画開発・運営行っている。現在は、ウグイスパン販売行っていない。

※この「神戸屋」の解説は、「ウグイスパン」の解説の一部です。
「神戸屋」を含む「ウグイスパン」の記事については、「ウグイスパン」の概要を参照ください。

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