搭載兵器試験
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/21 14:42 UTC 版)
「He 177 (航空機)」の記事における「搭載兵器試験」の解説
He 177は様々な魚雷やHs 293対艦ミサイルのような誘導兵器のテストを行っていた。 これらの兵器搭載計画で最初に行われたのはHe 177A-1/U2と考えられている。30mmのMK 101機関砲×2 を新規設計のゴンドラ前方に装備し、列車への攻撃等の対地攻撃や対船攻撃に使用された。He 177A-1/U2は12機改造して作られた。その後、1942年の冬にスターリングラードの高射砲の破壊の為に、少数のHe 177が50mm機関砲をゴンドラに搭載するように改造されている。この変更は非公式ではあるがスターリングラード型と呼ばれている。少数のA-3/R5型は75mmのBK 7.5砲(7.5 cm PaK 40を改造したもの) を腹部に搭載するために生産される計画になっていた。 1944年1月、5機のHe 177A-3がネーベルヴェルファーから派生したロケットチューブ(最初は30本、最終的には33本)を斜めに実験的に装備していた。これはHe 177をベースとして、ドイツ上空に飛来する米国陸軍航空隊の戦略爆撃機が行っていた「コンバット・ボックス」と呼ばれる防御重視の密集編隊を破壊又は分解することを目的とした“重戦闘機”を作る為であった。これらの機体は爆弾倉と補助燃料タンクを21cmのロケットとその発射装置を搭載するために取り外している。 ロケットは一発ずつ、全弾発射、もしくは15発と18発の2回の3つの発射パターンが選択できた。気球を的にしたテストでは良好な結果を残し、限定的ではあるが運用することが認可されたが、Erprobungskommando(EKdo)(ドイツ空軍の実験大隊)が実戦試験を行った結果、連合軍の護衛戦闘機と濃密な対空砲火のせいで十分な結果が得られなかった。
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