接辞の付加
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 09:30 UTC 版)
日本語での侮蔑呼称には、罵倒を示す接辞をつけて表現するものがある。罵倒を示す接辞には、「くそ…」「…すけ」「くされ…」などがある。前置される「糞」「腐れ」などは、排泄や腐敗を意味し、ネガティブな意味を付加する。 侮辱語の前に接頭語として「ど」または「どん」をつける事によって侮辱の意味を強めることがある。ど下手、ど田舎、どん百姓など。ほか、「二級」「下等」「三流」「平」などの接頭辞を付けて、程度や価値が低いことを表現したり(二級国家、下等人種、三流商社、平社員など)、「万年」を付けて、いつまでも地位や技能が向上しないことを表現することもある(万年係長、万年補欠、万年バイエル、万年ヒラなど)。技術が劣ることを意味する下手を下手糞、下手っぴと接尾辞を加えることもある。 ロシア語圏では、男性性器(フイ)、女性性器(ピズダ)、性交(イェバチ)を表す単語に接頭辞や接尾辞をつけたマットという罵倒語が作られ、悪態、侮蔑が行われる。たとえば、性交(イェバチ)に接頭辞ポドを付加した「ポドイェバチ」は「からかう」という意味になる。罵倒語マットは、動詞、名詞、形容詞、副詞、感嘆詞など多くの品詞にわたって表現がなされる。
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