探検の成果
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/10/11 05:41 UTC 版)
「チャレンジャー (コルベット)」の記事における「探検の成果」の解説
この探検にはエジンバラ大学のトムソンを隊長とし、ジョン・マレーなどが参加。プリマス港を出港して同港にもどるまで、深海測深数492、測温採水点263、採泥数133、トロールびき151回に達した。この膨大な資料の解析や研究に伴い、エジンバラ大学はその後20年間、世界の海洋研究の中心となった。その成果は50巻にのぼる報告書として1880年‐1895年に刊行され、その後ながらく海洋研究の宝典となった。おもな結果は、ディットマーの原理(海水中塩分の化学成分相互比は塩分総量のいかんによらず世界の海でほぼ一定)として知られている法則の発見、深海生物の新種約3500種の発見、大洋の最深部にさえも下等の動物から魚類に至る多種類の動物が棲息し、どれも原始状態のものではないという知見への到達、1万3000にのぼる底質標本の採集、洋上の地磁気の測定に基づく磁針偏差分布図の作成、島や岩礁の正確な位置の確定、100ファゾム以深では水温はほとんど季節変化しないことの発見、などである。
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