採用された対校本
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/04/23 07:33 UTC 版)
正編1925年版で採用された諸本は以下の通りである。 大きく分けて仙覚の校訂を経たものとそれ以前のものとに分けられる。 桂本 藍紙本 金沢本 天治本 元暦校本 嘉暦伝承本 伝壬生隆祐筆本 神田本(現在は所蔵者が変わって「紀州本」という) 伝冷泉為頼筆本 細井本 活字無訓本 西本願寺本 温故堂本 東京帝国大学本(温故堂本の落丁部分のみ) - 消失 大矢本 金沢文庫本 - 巻11消失 京都帝国大学本 活字附訓本 類聚古集 古葉略類聚鈔 増補 増補で新たに校合に加えられた諸本は以下の通りである。 桂本断簡 元暦校本断簡 近衛家元亀本(温故堂本に欠けていた巻6巻初のみ。新増補では「陽明本」) 春日本 金沢文庫本 尼崎本 新増補 新増補で新たに校合に加えられた諸本は以下の通りである。 金砂子切 神宮文庫本 陽明本 近衛本 桂様切 後京極様切 柘枝切 伝教家筆切 伝解脱上人筆切 大字切 為氏様切 伝俊寛筆切 定家様切 桂本断簡 藍紙本断簡 元暦校本断簡 金沢本断簡 天治本断簡 検天治本 尼崎本断簡 金沢文庫本断簡 その他古葉略類聚鈔(一部)、元暦校本の影写本・模写本)、尼崎本・金沢文庫本などの影写本、類聚万葉も校合に加えてある。また古筆切も校合に加えてあるが、略号をゴシック体にし、明朝体活字の略号と区別している。 「増補」で採用された「近衛家元亀本」は略号を「近」としてある。新増補ではこの本を「陽明本」と改め略号「陽」とした。しかし一方で新たに採用した「近衛本」の略号を「近」としたため、増補と新増補で同じ略号「近」が別の本を指している。 なお陽明本は温故堂本と、近衛本は大矢本と同系統のため、それぞれ温故堂本と相違する点のみ、大矢本と相違する点のみを校異に掲げるということになった。従って陽明本・大矢本については底本である寛永版本との校異ではない。この結果、例えば陽明本が温故堂本と相違して寛永版本と同じ場合、「底本ニ同ジ」という記述様式を採っている。 新増補追補 新増補追補で新たに校合に加えられた諸本は以下の通りである。 桂本断簡 金砂子切断簡 藍紙本断簡 元暦校本断簡 天治本断簡 尼崎本断簡 広瀬本 春日本断簡 桂様切断簡 為氏様切断簡 金沢文庫本巻18、他断簡 広瀬本を含め、略号はゴシック体で示してある。
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