捏造疑惑の発覚
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/26 05:41 UTC 版)
「TBS不二家捏造報道問題」の記事における「捏造疑惑の発覚」の解説
3月28日、不二家が社外に設置した信頼回復対策会議(3月30日に解散)の郷原信郎議長が、TBSの報道には重大な誤りがあり、捏造の疑惑があるとして次のように指摘した。 放送された証言は、「カントリーマアム」(クッキー)について、賞味期限切れ商品の再包装による不正利用が平塚工場で行われているとするものだった。 この証言について、TBSは放送前に不二家に取材を行ったが、不二家は「そのような不正利用は行っていない」、「平塚工場ではカントリーマアムは製造していない」と回答していた。 このように、証言自体の信憑性が乏しいことが判明しているにもかかわらず、TBSは証言のVTRを巧妙に編集し、チョコレートの不正利用に話をすり替えて放送した。 チョコレートの不正利用についても、不二家は取材時に「賞味期限切れの商品はすべて廃棄処分にしており不正利用は無い」と回答していたが、放送では不二家のコメントとして「確認が取れていない」と紹介された。 更に3月30日の信頼回復対策会議の最終報告の記者会見においては、3月25日に行われたこの問題に対するTBSと不二家の協議の際のメモや録音テープが公開された。 テープには、TBSのプロデューサーの「捏造だと言われて心外だ」などという憤る声や、元々の取材がカントリーマアムについてのことであったことなどがはっきりと語られていた。 こうした上で、郷原はTBSをあらためて批判し、TBSとみのに対して謝罪や訂正放送を求め、TBSの対応いかんでは法的措置も辞さない考えを示した。郷原は4月2日には、TBSの井上弘社長宛に個人名で公開質問状を提出するなど、TBSの訂正、謝罪を求め続けた。
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