捏造が暴露される
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/12 17:04 UTC 版)
6月17日に、アデレードの『Daily Mail』は、ハリスは一杯食わせた者というよりもむしろ一杯食わせられた者である可能性を提出した。ハリスは、驚いて、アーンおよびエセル・マリーが存在しているあるいはかつて存在したか否かを立証するために、私立探偵を雇った。しかし、そのときまでには、オーストラリアの国内報道は追跡中であった。翌週、シドニーの『Sunday Sun』は、調査報道をおこなっていたが、アーン・マリーの詩作品が実際にはマコーレーおよびスチュワートによって書かれたということをそれとなくほのめかしている第1面の記事を載せた。 南オーストラリア警察は、マリーの詩作品がわいせつであるという理由で、『The Darkening Ecliptic』に捧げられた『Angry Penguins』の号を没収した。 アーン・マリー捏造事件は、何週間も複数の新聞の第1面に載り、ハリスは屈辱を与えられた 英語版[要出典]。 捏造が暴露されたのち、マコーレーおよびスチュワートはつぎのように書いた: ミスタ・マックス・ハリス(Mr. Max Harris)その他の『Angry Penguins』の著者らは、イギリスおよびアメリカで顕著になった文学上の流行の、オーストラリア的露出を呈している。流行の独特の特徴のために、熱愛者らは不条理に対して無感覚になり、普通の識別が不可能になったということであった、ようにわれわれにはおもわれた。われわれの感じでは、このユーモアに欠けるナンセンスの実行者は危機的な自己欺瞞と相互賛美の過程を経て、まんまと国内外の『インテレクチュアル』(intellectuals)および『ボヘミアン』(Bohemians)になるつもりの人々にそれを『偉大な詩』(great poetry)としてつかませた、というものであった。 [...] しかし、われわれがこれらの創作物の内的実質にまで透徹することがどうしてもできなかったということは、ありえた。唯一の解決法は、実験を手段としてであった。結局のところ、それは程度、正しかった。もしミスタ・ハリスがそれら詩作品を拒絶するだけの識別力を持っていると判ったならば、形勢が逆転していたであろう。
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