技術面から見た将来的な危険性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/14 00:20 UTC 版)
「フィッシング (詐欺)」の記事における「技術面から見た将来的な危険性」の解説
しかし近年では、特に脆弱性が放置されたままのようなDNSサーバに干渉し、真正のホスト名に対して偽のIPアドレスを返すように動作を変更することにより、本来のサイトに対して有効なリンクを辿っている(すなわち、ブラウザのアドレスバーには正しいアドレスが表示されている)にもかかわらず、攻撃者の設置した予期しないサイトに誘導されるファーミングが指摘されている。同じ原理の攻撃として、近年急速に普及した無線LANのホットスポットに紛れ、偽のDNSサーバに接続するよう設定された罠のアクセスポイントを設置する手口も成立しうる。 また、技術的可能性としてはルーターをクラックしてインターネット上でルーティングされるIPパケットを恣意的に制御する悪用の可能性、およびそれのフィッシングへの応用の可能性もある。 さらに、マルウェアの中には、パソコン内の通信制御(ルーティングテーブル、ネームリゾルバAPI等、あるいは単なるhostsファイル)を乗っ取ったり書き換えたりし、リンク先とは違うサイトを開かせるトロイの木馬も発見されており、実際に特定の銀行サイトに対する操作のみに反応して、所定のフィッシングサイトへと誘導する物も確認されている。またhostsファイルを書き換えて、偽のDNSサーバを参照させ、偽のサイトへ誘導しようと試みるワームの存在も確認されているため、コンピュータウイルス対策を含めて、これらフィッシングへの警戒を行う必要がある。
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