技術的可能性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/01 17:17 UTC 版)
UNIHIの24.8μmというトラックピッチは、テープ上で水平同期信号の記録位置をそろえる(H並べをする)ために最適な長さとして選ばれた。UNIHIの仕様では、テープ上に斜めに並ぶ映像トラックの図形的なずれは、1フレームあたり3走査線分になる(1フレーム12トラックに記録する走査線をTCI処理で約1060本にした場合)。これはVHSの標準モードと同じで、H並べのし易い値となる。映像信号を電気的に時間補正すれば、どんなトラックピッチでもH並べは可能だが、1フレーム分のトラックのずれが、走査線長の整数倍になっていない場合は、時間補正のための信号処理が非常に複雑になる(1991年7月に、ソニー、松下、日立の3社が提案した家庭用ハイビジョンVTRの統一仕様がこれにあたる)。24.8μmでのずれが3ラインなら、33μmでは4ライン、41μmなら5ラインのずれになる。41μmでは63分の記録時間が38分になるが、仮にD3VTRの小型カセットを使った場合、11μm厚のテープで27分、10μm厚なら30分記録できる。
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