技術的問題と道義的問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/18 04:08 UTC 版)
この辞書攻撃は、他人のコンピュータのパスワードを探ったり、誰かに迷惑な広告を送り付けるという実際の被害もさる事ながら、大量に送りつけられた情報を処理するのに、余計な仕事が増える関係上、標的となったコンピュータが他に行っている処理を遅らせる結果にも繋がる。 比較的良く似た攻撃(サーバへの一種の嫌がらせ)には、サーバに大量のリクエストを送り付ける事で、サーバの負荷を増大させて、全般的な機能低下や動作不良を誘発させるDoS攻撃もあるが、この辞書攻撃の方が、実質的な被害を与える事を目的として、副次的に負荷を増やしている点でより悪質といえる。 この手法は、クラッカーやスパム送信者にとって大変なデメリットがある。それは有意な結果を導き出すために、膨大な時間をサーバ接続した状態で費やす必要があるため、サーバを管理する側から(逆探知や調査をする時間もたっぷり取れるために)相手を特定され易い。また、DoS攻撃はサーバ側に対する業務妨害に繋がるため、損害賠償を求められる可能性が高いからである。
※この「技術的問題と道義的問題」の解説は、「辞書攻撃」の解説の一部です。
「技術的問題と道義的問題」を含む「辞書攻撃」の記事については、「辞書攻撃」の概要を参照ください。
- 技術的問題と道義的問題のページへのリンク