打ち切りと再開
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2017年3月2日、Deadline.comは、契約が切れた主演俳優8人に対してネットフリックスが同年6月までの契約を交渉しており、『センス8』が第3シーズンに更新される可能性が高いと報じた。2017年5月初旬、プロデューサーのロベルト・マレーバは、レギュラーキャスト8人全員の契約が更新されたわけではないが、交渉は進行中であると語った。また彼は第1シーズンの平均予算は1エピソードあたり約450万ドル、第2シーズンは1エピソードあたり約900万ドルであることを明かした。さらに、複雑な制作体制のためシリーズが第3シーズンで最後になる可能性があること、ラナ・ウォシャウスキーは単独の映画監督として仕事をしていることを付け加えた。2017年6月1日、ネットフリックスはシーズン更新をキャンセルしたと発表した。理由についてネットフリックスのプレスリリースでは触れられていなかったが、公表の数日前から更新キャンセルを示唆していたブライアン・J・スミスは、制作コストに視聴者数が見合っていないことを原因として挙げた。キャンセル発表の直後、ロベルトはネットフリックスが突然「数字だけ」を理由に説明なくキャンセルしたと述べた。 ファンたちはネットフリックスの決定に対してオンライン署名や#RenewSense8(「『センス8』を継続して」)のハッシュタグでのツイートを行い、制作継続を訴えた。2017年6月8日、『センス8』の公式SNSアカウントはファンたちの努力を認め、ネットフリックスは『センス8』の更新を再度検討したが、結論に変更がなかったことを伝えた。スミスはファンたちに原因は低視聴率であることを繰り返し述べ、キャンセルが公式発表される前にサポートの声を求めたのは、一度正式決定してしまったら覆せなくなってしまうからだと説明した。彼は撮影中におけるネットフリックスのサポートを賞賛するとともに、継続のために尽力したファンたちに感謝していると伝えた。2017年6月10日、ネットフリックスの最高コンテンツ責任者テッド・サランドス(英語版)は全米製作者組合のイベントProduced By Conferenceで、視聴者は非常に情熱的であったものの、全世界での撮影にかかる制作費を支えるほど十分ではなかったと述べた。 同月中にネットフリックスが何度も作品継続がないことを伝えたにも関わらず、ファンたちは納得せず、継続を訴えるキャンペーンをやめなかった。2017年6月29日、作品の公式SNSアカウントがラナ・ウォシャウスキーからの手紙を掲載し、そこで2018年を目途に2時間スペシャルをリリースする予定であることが発表された。ラナは手紙の中で、これを可能にしたのはファンからの強力な支援であると感謝を述べた。彼女はまた、作品を継続することはネットフリックスにとって常に挑戦であると説明した。ネットフリックスは最終回について特別な告知を行い、ラナはそのリリースの後、『センス8』の開かれた未来について「この出来事から教わったことがあるとしたら、先のことは誰にもわからないということだ」と述べた。
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