戦闘前の動き
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/28 16:19 UTC 版)
上陸部隊(自由フランス軍歩兵2個大隊他)を乗せた輸送船6隻は自由フランス海軍のブーゲンヴィル級とエラン級スループ3隻(サヴォルニアン・ド・ブラザ、コマンダン・デュボック、コマンダン・ドミネ)に護衛されリヴァプールを出港し、9月13日にイギリス艦隊と合流した。ダカール沖に到着したカニンガム(英語版)提督が率いる艦艇は本国艦隊やH部隊などから抽出されており、戦艦バーラム (HMS Barham) 、レゾリューション (HMS Resolution) 、空母アーク・ロイヤル (HMS Ark Royal, 91) 、重巡3隻(デヴォンシャ―、オーストラリア、カンバーランド)、護衛の駆逐艦部隊などであった(ダカール沖海戦、戦闘序列)。 一方で、チャド植民地が自由フランス側についたことからヴィシー政権は植民地の支配維持のため9月9日に軽巡洋艦グロワール (Croiseur Gloire) 、モンカルム (Croiseur Montcalm) 、ジョルジュ・レイグ (Croiseur Georges Leygues) 、駆逐艦3隻(ル・マラン、ル・ファンタスク、ローダシュー)をトゥーロンから出撃させた。この艦隊は9月11日に妨害を受けることなくジブラルタル海峡を通過し、9月12日にカサブランカに到着した。 このフランス艦隊はメナス作戦実行にとって障害となるため、イギリス側はフランス艦隊とダカール到着を阻止しようとした。だが、それは失敗しフランス艦隊は無事ダカールに到着した。 9月18日、3隻のフランス巡洋艦はダカールを出航しガボンへ向かったが、英連邦重巡2隻(オーストラリア、カンバーランド)に発見され追跡された。機関の故障で遅れたグロワールが豪州海軍重巡オーストラリア (HMAS Australia, D84) に捕捉され、カサブランカに送られた。残り2隻はダカールへ引き返した。戦闘開始時、戦艦リシュリュー、軽巡2隻(モンカルム、ジョルジュ=レーグ)、駆逐艦数隻、潜水艦3隻(アジャクス、ペルセ、ベヴェジール)が修理中だった。
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