成因と構造とは? わかりやすく解説

成因と構造

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/15 00:46 UTC 版)

海底扇状地」の記事における「成因と構造」の解説

大陸斜面のような海底中でも特に傾斜急な部分堆積した堆積物は、しばしば海底斜面滑り落ちたり崩れ落ちたりすることがあるまた、時には大陸棚の上堆積物までもが大陸斜面を、一気流れ下ることもある。この堆積物流れ落ちは、地上で起こる泥流土石流似ているが、海中起こっていることなので、当然ながら海水堆積物混合した物が流れており、これを混濁流英語版)と呼ぶ。この混濁流発生するきっかけとして地震挙げられるが、他に陸上起きた洪水などで一気大量土砂が海に流入することなども、混濁流発生引き金なり得る考えられている。 大陸斜面には、陸上の谷のようにえぐれた場所が所々存在し、これを海底谷と呼ぶ。ここを混濁流長い期間に渡って幾度も流れ下ると、ちょうど地上にできる扇状地のように、この海底谷部分扇頂とする海底扇状地形成される。 こうしてできた海底扇状地は、陸上山岳から流れ下る河川によって形成され扇状地出来方は似ているものの、陸上にできる扇状地多くの礫を含んでいるのに対して海底扇状地は砂や泥を多く含んでいる点が異なる。つまり、陸上扇状地は主に礫や砂によって出来ているが、海底扇状地は主に砂層と泥層の繰り返しによって出来ていると考えられている。この違いは、陸上にある扇状地多くは、河川山岳直接浸食して出来た礫などを、河川そのまま運搬してきたものが、河川流路傾斜緩くなって、河川による運搬力が落ちたために、そのまま礫などが堆積しているのに対し海底扇状地形成する混濁流は、主に海底堆積した砂や泥と海水混合物による流れだからだと考えられている。なお、海底扇状地海底存在しているものなのにも拘らず放散虫珪藻のような浮遊性プランクトン死骸集まりである軟泥主成分としないのは、海底扇状地比較陸に近い所で形成されて、陸からの破砕物比較多く供給されるからだと考えられている。

※この「成因と構造」の解説は、「海底扇状地」の解説の一部です。
「成因と構造」を含む「海底扇状地」の記事については、「海底扇状地」の概要を参照ください。

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