成因と分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/16 05:31 UTC 版)
メランジュにおいて、成因は問わない。 テクトニックメランジ、堆積性メランジ、ダイアピルメランジに分類されることがある。 しかし、ダイアピルメランジュに関しては、これの成因がダイアピルと呼ばれる現象とは異なるのではないかとして、ダイアピルメランジュという呼称は正しくないとする意見もある。 また上記三つの他にも、堆積物中に固体あるいは液体の状態で閉じ込められたガスが断層運動などによって圧力が解放されることによって一気に気化することによってもメランジュは形成される。これは、状態変化に伴う体積膨張によって母岩を破壊すると考えられるので「爆発性メランジュ」とも一部では呼ばれている。 多重の構造をもつ、成因が複合していると考えられているものの例としては、西南日本外帯の秩父帯や四万十帯が日本国内では挙げられる。日本列島の基盤は付加体を母体として、後の火山活動、変成作用によって改変されたものである。したがって、各地にメランジュが見られる。四万十帯はメランジュの成因が決定しづらい例としても用いられる。四万十帯は当初は堆積性メランジュと考えられていたが、複数のグループによる調査やそれらに基づく議論が繰り広げられ、その末に現在の複合起源メランジュだろうという説に至っている。
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