成功払い融資
リスキーな石油探鉱事業に対して、成功すれば返済させるが、不成功の場合返済を免除するという条件で行われる融資で、西ドイツ政府が、1969 年設立の Deminex(当初、民族系石油会社 8 社が出資、現在は西独民族資本大手 5 社が出資)の海外石油探鉱活動に対する探鉱費の融資において適用している。成功・不成功の判断は一応地域単位でなされ、成功払い融資の条件は、金利年 5 %、利益計算並びに元利返済は、油田発見後 2 年目から開始となっている。法制的には、不成功と判定されたときには貸付金残高は補助金に切り換えられることとなっている。ただし、西ドイツ政府による当該優遇措置は 1988 年以降廃止される予定である。わが国の石油公団の業務方法書第 19 条に、探鉱不成功時に貸付金の元利の減免規定があるのは成功払い融資の思想を取り入れたものとされているが、融資を受けた石油開発企業が他地域における成功によって、不成功探鉱事業のための借入金を返済する能力がある場合には減免措置は受けられないことになっている。また石油公団はその融資にあたり、不成功時元利減免の恩典を付す代わりに、成功事業からは生産量に応じた納付金を 15 年間徴収することになっている。 |

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