民族系石油会社
わが国の石油業界では、外国資本の出資を受けていない石油会社を民族系石油会社と呼んでいる。 外資系石油会社に対比する言葉である。特に精製・元売会社を分類する場合に使われることが多い。1985 年末現在、35 社ある精製・元売会社のうち 17 社が民族系である。 代表的なものとしては、出光興産(株)、日本鉱業(株)、大協石油(株)、丸善石油(株)、共同石油(株)、富士石油(株)、九州石油(株)、三菱石油 (株)などがあげられる。三菱石油の場合、これまで米国の Getty Oil Co. が 50 %の出資シェアを持っていたことで外資系と規定されてきたが、Texaco-Getty 合併を機に、Getty 所有分を買い戻し、民族系となった。一方、石油開発に関しては、国内の探鉱開発に外国石油会社が日本企業と共同して参加している少数の例があり、また日本の企業が海外で開発事業を行うにあたり現地企業に出資する例はあるが、わが国の石油開発会社に外国石油会社が出資している例はない(アラビア石油(株)に現地政府が 20 %出資しているが、同社は民族系とされている)。(→外資系石油会社) |

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