懸垂式計量機
【英】: suspension-type gasoline pump
給油所の地下タンクからガソリン・軽油を車両の燃料タンクへ計量・給油するための機械装置の一つで、車両へ給油するためのノズル・ホースをキャノピー天井からつり下げたタイプの計量機である。 主に狭隘{きょうあい}な敷地の給油所で使用することを目的に、1964 年(昭和 39 年)にわが国で開発された。本体は、(1) ポンプ・流量計装置、(2) ホース格納装置、(3) 計量表示装置、(4) 制御装置の独立した 4 部分で構成されており、地上式計量機と同様に事務省力化機器(POS)と連動して使用することもできる。これらをそれぞれ、油配管・電気配線で連結して設置する。操作は、地上に設置された操作ボタンにより、キャノピー天井につり下げたホース格納装置からノズル・ホースを地上近くに引き下げ、これを手元に引き寄せてノズルを車両燃料タンクロに挿入して給油する。給油量は建物外壁面等に取り付けた計量表示盤に自動的に表示される。ホース格納装置は、その内部機構によっては引き下げたホースを 1m 程度横移動できるタイプもあり、地上の給油範囲を少しでも広くとりたい場合に適する。給油のため乗り入れた車両を、所定の位置に停止させるために誘導する必要があり、ホース格納装置直下の舗装面に車両停止マークをつけている給油所もある。 |

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