憲法上の位置づけ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/07 17:33 UTC 版)
「アイルランド総督 (ロード・レフテナント)」の記事における「憲法上の位置づけ」の解説
アイルランド総督(ロード・レフテナント)は、その統治において、アイルランド枢密院 (Privy Council of Ireland) の助言を受けていた。アイルランド枢密院は、特に任じられた者や世襲貴族から成り、おもにダブリン城内の会議室 (the Council Chamber) で開かれるのが習わしであったが、時には別の場所でも会合した。副王の宮廷において中枢を占めたおもな役職者は次の通りである。 アイルランド担当大臣 (Chief Secretary for Ireland) - 1660年に行政官の長として設けられた役職であったが、19世紀末までにアイルランド総督(ロード・レフテナント)が立憲君主化していったのにともなって、政府における首相の役割を果たすようになった。 アイルランド担当次官(Under-Secretary for Ireland) - アイルランドにおける行政官の長 総督代行官(Lord Justices) - 総督不在時にはその代役を務める3人の役職者のことで、1800年までは、アイルランド大法官 (Lord Chancellor of Ireland)、アイルランド庶民院 (Irish House of Commons) の議長に、アイルランド国教会のアーマー大主教 (Archbishop of Armagh) がアイルランド首座主教 (Primate of Ireland) として加わっていた。 アイルランド総督(ロード・レフテナント)は、あらかじめ任期が定められることはなく、「国王(女王)陛下の思し召しのまま」その任にあるものとされた。これは実際上には、英国政府が望む限り在任し続けることを意味した。政権が倒れれば、総督は新政権の支持者に交代するのが普通であった。
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