意識の存在とは? わかりやすく解説

意識の存在

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/11 15:58 UTC 版)

無意識」の記事における「意識の存在」の解説

無意識とは何かということは、その前提に、意識とは何かということの了解なければならない。「意識」とは、人間一般において、「わたしが意識していると、意識しているとき、自明的に存在了解される何か」であるとされるデカルトの「我思う、ゆえに我あり」。哲学分野では長い間意識自我同一視された)。 このように意識は、主観的に把握されてきたが、近代成立した科学がその研究対象とするには、客観的な規定としては適切ではなく曖昧あり、か定量的把握も困難であった。そのため心の学である心理学においても、心や魂、あるいは意識科学的に定義されないとして、刺激と反応心理学築こうとした行主義心理学などが出現した。現在でも心の概念と同様、意識概念主観的に把握されるものに過ぎず、その存在客観的に把握するのが難しいものである考え心理学派もある。 しかし、科学的対象として客観的把握が困難であるとしても、「意識意識する者には、意識の存在は自明である」という命題もまた真理であると考えられることから(主観的把握)、科学的客観的に観察されないにしろ、心の概念同じよう意識概念存在していると最初から前提している心理学も多い。少なくとも一般人意識が無いとは考える人少ない。そのため科学的に証明されていなくても、意識自明のものとして扱われたりしている。もちろん意識もまた存在しない考え学派もあり、確定していない。

※この「意識の存在」の解説は、「無意識」の解説の一部です。
「意識の存在」を含む「無意識」の記事については、「無意識」の概要を参照ください。

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