情報提供の推進
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/04 04:24 UTC 版)
ゆうき図書館は開館以来、「図書館以上」のサービスを提供することを目標に据え、文芸作品よりも調べものや研究に役立つ資料の収集を重視してきた。この目標設定は結城市の土地柄にマッチし、潜在的な市民の調査研究需要、特に郷土資料を求める市民のニーズの掘り起こしにつながった。ここから派生して、ゆうき図書館では「結城市関連論文ナビゲーター」というウェブサービスを構築した。同ナビゲーターは、CiNiiのアプリケーションプログラミングインタフェース(API)を利用したもので、キーワードを選ぶと、関連する学術論文を表示するものである。キーワードを市民から公募することで市民参加型のサービスを目指し、学術界とは縁遠い一般の利用者が自然とCiNiiの存在を知覚するように意図されている。「結城市関連論文ナビゲーター」は2009年(平成21年)11月11日に第1回CiNiiウェブAPIコンテスト優秀作品賞を受賞した。 このほか、国立国会図書館の雑誌記事索引と富士山マガジンサービスの記事・目次RSSを利用した「新着雑誌記事速報」、iGoogleやブクログを利用した所蔵資料紹介、はてなブックマークを利用したパスファインダー(英語版)など、既存サービスを利用した費用をかけずにできるウェブサービスを次々と導入・提供してきた。こうしたことが可能だった背景に、ゆうき図書館職員に大学図書館での勤務経験があった職員が在籍していたことが挙げられ、大学図書館で提供していたサービスを公共図書館向けにアレンジしていったのであった。 2007年(平成19年)、ゆうき図書館内の組織として「ゆうき図書館Webサービス勉強会」を立ち上げ、2009年(平成21年)にGoogleグループに活動拠点を移すにあたって日本全国の図書館員を対象とした「公共図書館Webサービス勉強会」へと発展させた。この勉強会では実用的なウェブサービスの議論が行われ、その成果は所属メンバーの図書館の業務に生かされている。
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