怪遊星人 ミステリアン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 05:00 UTC 版)
「地球防衛軍 (映画)」の記事における「怪遊星人 ミステリアン」の解説
かつて火星と木星の間にあったとされる第5惑星ミステロイドから、地球を訪れた異星人。身を覆うマントとヘルメットが特徴。その色は最高指揮官が赤、中級指揮官が黄、一般戦闘員が青。冷涼な環境でないと生きていけないため、高温が弱点である。 10万年前に母星を大原子兵器戦争による核兵器で滅ぼしてしまい、わずかに生き残った一団が火星へ移住して細々と生活してきたが、元の文明を復興・繁栄させることは困難だったため、恵まれた環境と豊富な資源を有する地球への移住を決意し、実力行使による侵略に乗り出すと、ステーションを宇宙、基地のドームを富士山麓にそれぞれ建設し、女性との結婚や半径1キロメートルの土地を要求する。核戦争の後遺症で肉体は異常を来たしており、生殖行動もままならず、素顔はケロイドが浮き出している。また、地球より重力の軽い火星で幾世代にもわたって生活してきたため、地球上では人類よりもやや動きが鈍い。 企画当初の名称はミステリーマンであった。 核戦争により母星を失い、種として滅びつつあるという設定は、選択を誤った人類の行く末を警告するものであるとされる。 当初、衣裳は全員とも白いヘルメットと黄色いマントで統一されていたが、カラー作品であることを意識して撮影開始後にはカラフルなものに変更された。ただし、階級ごとに色分けするという案自体は、小松崎によるデザイン画に基づいている。 ミステリアン統領役の土屋嘉男は、東宝から顔が見えない役での出演を反対されたが、「見えないから面白い」と主張し、監督の本多を感激させたという。土屋は表情が出ないマスクでの感情表現として全身を使った演技を行っており、以後の宇宙人のイメージを形づけるものとなった。
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