怪我や誤動作、悪戯の防止
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/26 14:30 UTC 版)
一般に、機能部品を手が触れられるような状態で外部にさらしておくことは、安全性や信頼性の観点から見て好ましくない。動いている機械類に触れることは、少なからず怪我の原因となるし、特に動力源のパワーがおおきい場合などは巻き込み事故など重篤な事故を引き起こす危険性が極めて高いといえる。電気機器の場合でも、高電圧を発生させ使用している機器は多く、そうでなくとも家庭用商用電源のAC100Vですら、感電など生命に危険を及ぼす可能性があるのだから、剥き出しの配線材を直接手に触れられるような場所にさらけ出しておくことは非常に危険である。 また、動力機械の場合、外部からの攪乱によって、設計時に意図しなかった負荷がかかり、故障を引き起こす可能性も高い。また、微妙なトルクの変化などを利用して動作する機械も少なくは無いので、そうした部分に触れることによって誤動作を引き起こす可能性が付きまとう。電子機器等であれば、部品の脱落や接点の汚損などばかりではなく、調整等に使われるスイッチ類の誤操作の可能性もある。 また、上記のような操作を意図して行えば、妨害工作、破壊工作の手段として有効である。 一般に機器全体を筐体で覆うことによって、このような可能性を小さくすることができる。ただし、機器の修理・メンテナンスが必要となる場合があるため、外部からのアクセス手段を残しておくことも必要なため、筐体の機能を考える上で重要である。
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