応用・医薬品
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/08 03:26 UTC 版)
がんの診断・・・病理解剖の分野で病理医は、CD56(NCAM)の抗体を用いた 免疫組織化学 で、がんの診断をする。正常・・・染色されたら正常なのは、ナチュラルキラー細胞(NK細胞)、活性化 T細胞、 脳、 小脳、 神経内分泌細胞 。 がん・・・染色されたらがんなのは、多発性骨髄腫, 骨髄性白血病, 神経内分泌腫瘍、腎芽腫(ウィルムス腫瘍)、 神経芽腫、悪性リンパ腫,、膵腺房細胞癌、 褐色細胞腫、 傍神経節腫、 小細胞肺癌、ユーイング肉腫。 抗がん剤・・・NCAMは正常組織に発現しているが、強く発現しているがん組織では、NCAM抗体の抗がん剤が開発されている。NCAM抗体に細胞毒のメイタンシン(maytansine)DM1を組み込んだhuN901-DM1が、米国・マサチューセッツ州のイミューノゲン(ImmunoGen)社で小細胞肺がんの治療薬として開発された。2007年、第II相の臨床研究では、副作用が許容でき治療に有望に思えた。しかし、2013年8月、イミューノゲン社のサイトでIMGN901(huN901-DM1) を見ても、第II相のままで認可された治療薬になっていない。 抗がん剤・・・NCAMを用いたドラッグデリバリーシステム抗がん剤が開発されている。 頭が良くなる薬・・・NCAMは脳の記憶や学習に関係している。NCAMのミメティックス(模倣薬)として、IgIIモジュールとIgIIIモジュールに結合するデカペプチド(DVRRGIKKTD、10アミノ酸)が2010年に合成され、プラネキシン(plannexin)と命名された。海馬神経の初代細胞の神経軸索を伸長し、ラットの空間認識を増強した。
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