復活の兆し、そして新たな黄金時代へ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/29 08:07 UTC 版)
「コンクール・デレガンス」の記事における「復活の兆し、そして新たな黄金時代へ」の解説
1980年代後半に差し掛かると、ヨーロッパ各国でクラシックカーへの関心がより一層の高まりを見せるようになる。各国の組織・団体でミーティング・ラリーイベントが大々的に執り行われていき、アートとしての側面もより注視されるようになった。その中でかつてのコンクール・デレガンスに対しても彼らからの注目が集まりはじめるのは何ら不思議なことではなく、ましてやアメリカでは当時からクラシックカーイベントとして既に隆盛していたわけであるから、その注目度は尚更高いものとなっていた。そこで、かつてヨーロッパ一華やかであったと言われるヴィラ・デステの大会が再び静かに動き出すことになったのである。復活の最初の試みは1986年に行われた。このイベントではやはりペブルビーチなどと同様に、新車ではなく、往年のクラシックカーが取り上げられることになった。その後は再び9年の休止期間を迎えることになったが、1995年には新たに正式なものとして開催される。その後は順調に回数を進め(1998年は開催されず)、徐々にかつての華やかさを取り戻していった。 2000年に迫る頃には、ヴィラ・デステやペブルビーチはその地位を確固たるものにし、ロレックスやBMWといった一流企業がそれぞれ協賛・後援を発表した。2010年代になるとコンクール・デレガンスは新たな黄金時代を迎え、フランス、イギリス、モナコ、スイスといったかつての中心的な開催国での復活はもちろんのこと、他のヨーロッパ各国、またカナダ、オーストラリア、日本、インド、ケニア、アラブ首長国連邦といった地域にまで、その名が冠された大規模なイベントが開催されるに至っている。
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