復旧の動き
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 07:50 UTC 版)
橋の再建は国が事業費の大半を負担する方針だが、「同じ場所での再建は困難」(土木学会)との意見があった。 その後、国土交通省は元の場所から600 m下流に橋を架け直すと2016年(平成28年)7月5日に発表し、さらに2016年(平成28年)7月29日に架け替える阿蘇大橋の橋梁形式を「PC3径間連続ラーメン箱桁橋」にすることを発表した。橋長は345 m、最大支間長は165 m、下部構造は、逆T型橋台とRC中空橋脚、張り出し式橋脚である。 設計後に本格着工するまでは数年程度かかる見通しであったが、2017年(平成29年)4月16日に2020年度(令和2年度)の全線開通を目標に工事を進めると発表され、2020年(令和2年)4月10日には2021年(令和3年)3月に開通する目途が立ったと発表された。 2018年(平成30年)4月、国土交通省が地震による地盤のずれに対応できる構造を新橋に採用したことが報道された。新橋が架けられる場所の下にも活断層があると推定されている。地震で地盤がずれた際の落橋を防ぐため、活断層の推定位置の桁を連続桁とせず単純桁を採用し、その両側にあたる2本の橋脚と橋桁の接合部の強度を弱めて外れやすくし、橋脚上部の幅も広くして、接合部が外れた場合は橋脚上部で橋桁を受け止める構造とした。 2021年(令和3年)2月2日、熊本県は新橋の名称を「新阿蘇大橋」に決定したと発表し、同日、赤羽一嘉国土交通相の記者会見で、新阿蘇大橋が3月7日に開通すると発表された。3月7日、開通に当たり式典が開かれた。
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