御朱印ブーム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/24 03:12 UTC 版)
2010年代中頃からは御朱印収集が脚光を浴び、観光協会や旅行会社・鉄道会社などが御朱印を素材としたイベントやツアー・関連グッズを販売する事例があるほか、期間限定のものや珍しい御朱印・御朱印帳がインターネットオークションで高値で転売されるなどの問題も起きている。そのため、「書き置き」の別紙による授与の中止や納経料・初穂料の値上げを行う寺社も出てきている。また、ブームによって対応が困難になったり、ブームを嫌い、御朱印自体をやめる、あるいは中断している寺社もある。 一方、寺社の中には御朱印や授与品などを通じた自己表現に力を入れている神社もある。宗教の商品化とみる批判的な声もあるが、寺院は檀家、神社は氏子によって成り立ってきたものの、少子化や高齢化、都市化などを背景に寺社の維持は困難になってきており、寺社が所有する敷地をマンションや駐車場に転換して経営するよりも寺社での授与品や御朱印、境内のデザインに工夫を凝らすほうが本来的な取り組みであるという意見もある。 なお、2020年以降、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、寺社での朱印授与を休止したり、時間を短縮している寺社がある。
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