後期デボン紀の世界
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/07 06:02 UTC 版)
後期デボン紀の地球の大陸配置は現在の様相と違っていた。超大陸のゴンドワナ大陸が南半球を広く覆い、北半球にはシベリア大陸が分布し、赤道付近ではバルティカ大陸などからなるローラシア大陸がイアペトゥス海を狭めながらゴンドワナ大陸方向に移動していた。現在のスコットランド高原やスカンディナヴィアをまたいで成長し、アパラチア山脈も現在の北アメリカ大陸で成長しつつあった。 生物相も現在とはまるで異なる。オルドビス紀以降蘚類や苔類および地衣類にも似た形態だった植物は、根・種子・水輸送システムが進化し、常に湿潤な場所から離れても生育できるようになり、高地に大規模な森林を形成するに至った。後期ジベティアンまでにはクラドクシロプシッダ類(英語版)のシダやアーケオプテリスなどの原裸子植物(英語版)といった現在の樹木に似た生態の系統が出現した。魚類も大きく放散しており、ティクターリクなどの初期の四足動物には脚構造が進化し始めた。
※この「後期デボン紀の世界」の解説は、「F-F境界」の解説の一部です。
「後期デボン紀の世界」を含む「F-F境界」の記事については、「F-F境界」の概要を参照ください。
- 後期デボン紀の世界のページへのリンク