律国賊
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/05 09:10 UTC 版)
律宗(真言律宗を含む)の教えは、釈迦在世の正法時代の法であり、小乗教の250戒などの戒律を根本の教義としている。日本では像法時代の中頃に、衆生の機根を調理する為に広まった物で、個人主義的色彩が強くこれらの戒律は末法の衆生の機根には合わない物であり、現実から遠離した世間を誑惑させる教えである。この様な戒律を説いて清浄を装う律僧は人を惑わし、国を亡ぼす国賊である、という。また日蓮は教義面だけではなく、当時律宗の代表的な僧侶とされた叡尊・忍性が社会事業の便宜を図る名目で権力者と癒着し、関米徴収権や木戸銭徴収権を得て経済活動を行っていた事についても厳しく批判した。
※この「律国賊」の解説は、「四箇格言」の解説の一部です。
「律国賊」を含む「四箇格言」の記事については、「四箇格言」の概要を参照ください。
- 律国賊のページへのリンク