廿日市変電所
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 15:06 UTC 版)
当駅の上りホーム裏には広島電鉄の廿日市変電所がある。廿日市変電所はもともと駅の北側、広電西広島方向に150メートルほどの線路沿いにあり(北緯34度21分27.5秒 東経132度20分14.4秒 / 北緯34.357639度 東経132.337333度 / 34.357639; 132.337333 (旧廿日市変電所))、宮島線が開業した1922年(大正11年)8月より宮島線の電車に電力を供給してきた。開業当初は宮島線の己斐町駅 - 草津町駅間に給電し、以後宮島線の延伸に合わせてその範囲を広げ、1931年(昭和6年)2月には宮島線全線へ給電するようになった。1945年(昭和20年)8月6日に広島に原爆が投下された際、広島市内を走る広島電鉄の路面電車が壊滅的な被害を受けながらも早期に運転を再開することができたのは、廿日市変電所が爆心地より15キロメートルほど離れた郊外にあって大きな被害を受けなかったからである。廿日市変電所からの送電によって、市内電車は被爆から3日後には一部区間で運転を再開させることができた。 煉瓦造の変電所は1922年の開設以来長きにわたり使用されたが、老朽化が進んだことにより2009年(平成21年)に解体され、跡地は駐車場となった。上りホーム裏にある新しい変電所は旧来の変電所の解体に先んじて2008年(平成20年)3月より稼働を開始している。 変電所 旧変電所(2008年)
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