庄内川と新川の渡河
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/15 04:00 UTC 版)
「名古屋高速6号清須線」の記事における「庄内川と新川の渡河」の解説
6号清須線における河川の横断は庄内川と新川である。これまでの名古屋高速の橋梁は桁橋が採用され、庄内川に限って見ても、1号楠線の新川中橋や5号万場線の万場大橋も同様の構造である。しかし、名古屋高速にとって大規模河川に架ける大橋としては6号清須線の庄内川が最後であること、および、庄内川は名古屋市と清須市の市境にあることから、名古屋の北方側の表玄関にふさわしいシンボリックな橋を構築することになった。しかし、斜張橋では工費が高くなるため、それより経済的な構造としてエクストラドーズド橋を採用した。その構造はプレストレストコンクリート鋼材を使用し、道路幅員中央の主塔から伸びる斜ケーブルで橋桁を支える1面吊り方式である。計画当初は2面吊り方式で構想され、のちに橋梁の専門家をフランスより招聘して指示を仰いだ結果、1面吊り方式を強く推奨したことから現状の方式に落ち着いた。この橋には、ケーブルカラーが赤であることや、トンボが羽を休めた形に見えることから「赤とんぼ橋」の名が付けられている。なお、赤とんぼ橋は庄内川の下流側に偏って構築され、並行する国道22号新名西橋が直進する構造である。6号清須線は庄内川の両岸で国道22号の中央に分合流する。 新川は元は河川内に橋脚を設置する計画であったが、2000年(平成12年)の東海豪雨によって堤防が決壊したことで河川内の設置を取り止め、径間を長めに取ったうえで両岸に橋脚を設置する現状の構造に改められた。 庄内川に架かる赤とんぼ橋。 国道22号中央から庄内川下流側に移行のうえ渡河する。 斜ケーブル1面吊り構造。 新川を渡河。 河川の両岸に橋脚を設置(新川)。東海豪雨により決壊した堤防は橋の向こう左側。
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