幻想曲とフーガ ニ短調とは? わかりやすく解説

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バッハ:幻想曲とフーガ ニ短調

英語表記/番号出版情報
バッハ:幻想曲とフーガ ニ短調Fantasie und Fuge d-Moll BWV 905

作品解説

2008年5月 執筆者: 朝山 奈津子

 シェルブレ=グライヒアウフ写本伝えられる作品詳細は《前奏曲とフーガ イ短調》BWV897参照)。様式から真作であるかどうか疑われている。
 特にフーガは、声部書法対位法未熟3度6度進行多用が目立つ。そのため、テクスチュア変化乏しく響き奥行きがない。また調推移も平凡で、遠隔の調が現れない。常套句連ねて全体運んでいくので、冗長に感じられてしまう。が、バッハ初期作品には、この種の単調な展開が時に見られる
 一方ファンタジア冒頭優美なナポリ六の和音Es音)が鳴り、掛留と溜息動機組み合わせゆるやかに進む。こうした様式イタリア様式ドイツ音楽家模倣したものと考えられる。すなわち、18世紀初頭典型のものである
 どちらの曲も、バッハ真作性を否定する決め手はない。が、本当作者が誰であれ、とりわけフーガは、その長大規模満足させる出来映えとは言い難い




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