平勢説に反対する研究者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/20 22:54 UTC 版)
吉本道雅平勢が復元したと称する編年それ自体に矛盾が含まれていると指摘。 原資料の恣意的な改竄を想定する平勢の方法を、研究上の禁忌に属すものと批判。 水野卓平勢の指摘する「微言構造」の中に、原資料中に存在しないものがあると指摘。 浅野裕一平勢説が、郭店楚簡などの新出土資料に合わないと指摘。 誰にも理解できない「微言」は、王権正当化抗争の手段たり得ないと批判。 相原健右平勢の用いる資料のうちに、近世の偽書が含まれていると指摘。 井上了平勢の指摘する「微言構造」の多くが、互いに矛盾していると指摘。 小沢賢二平勢が復元した暦には計算ミスがあり、中国暦の法則にも合わないと指摘。 『竹書紀年』に対する平勢説を、自説を盗用したものだと批判。 落合淳思過去2300年間に『春秋』や三伝を平勢のように解釈したりする人間はおらず、誰一人そのように解釈しなかったとする浅野裕一の批判を支持 張培瑜平勢は張に倣って前三六六年一月立春の甲寅日が暦元となる暦法の存在を主張しているが、すでに張はこれを誤りと認めて撤回したと指摘。 『春秋』が田斉によって作成されたことなど、天文暦法からみてまったく根拠がないものだと批判。 渡邊英幸岡村秀典(京都大学・考古学)の編年では、春秋時代後期と比定された秦墓から越王者於賜戈の銘文がある銅戈が出土したことになっているが、平勢の編年ではこの銅戈の繁年が前三七六年となっていると指摘。 平勢が『穀梁伝』は鮮虞を中心とする領域のみを中国とし、その外側を夷狄と見なしていることに無理な解釈であるとして批判。 野間文史平勢が唱える微言構造を批判した水野卓と井上了の批判を支持。 戦国時代の王権は相互に称王を承認しあう性格を持っていたとする浅野裕一の批判を支持。
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