常陽銀行との経営統合
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「足利ホールディングス」の記事における「常陽銀行との経営統合」の解説
2015年(平成27年)10月26日夕方にNHKニュース・日本経済新聞などが茨城県が地盤で地銀上位の常陽銀行が足利ホールディングスと経営統合する旨を報道。同日夜の時点で「経営統合の可能性について検討している」旨を公表し、同年11月2日に株式交換による経営統合を正式発表した。 もともと2013年頃には経営統合による規模拡大を目指す東日本銀行と水面下で交渉を行っていたが、条件などが定まらずに破談した事が後日明らかとなる。東日本銀行は国有化時代の足銀頭取である池田憲人を輩出した横浜銀行との統合によるコンコルディア・フィナンシャルグループ発足を選択し、関東においても地銀統合の脅威が現実化した。この影響から常陽銀行との交渉に入り、足利HD大株主のキャピタル・ゲイン確保などをはじめとした双方の利害が一致し、統合に漕ぎ着けたとされている。なお、この常陽銀行との経営統合交渉が進むのと時同じくして、埼玉県を地盤とする埼玉りそな銀行の親法人であるりそなホールディングスからも経営統合の秋波が送られていたが、足利ホールディングス側は、これには応じず常陽銀行との経営統合を選択している。 2016年(平成28年)4月25日に、同年10月1日付で足利ホールディングスがめぶきフィナンシャルグループに改称し、常陽銀行株式1株に対し持株会社株式1.170株を割り当てる株式交換により持株会社傘下で足利銀行と経営統合を実施することで正式合意した。コンコルディア・フィナンシャルグループ、ふくおかフィナンシャルグループに続く地銀第3位の銀行グループとなる見込みである。 住友信託銀行による中央三井トラスト・ホールディングスの救済合併と同じく、常陽銀行は自社より総資産が小さな持株会社側に組み入れられる。持株会社の本店は東京都中央区八重洲二丁目7番2号(常陽銀行東京営業部内)に移転するが、宇都宮・水戸にも本社機能を設置することでも合意した。 2016年10月1日に、株式交換により常陽銀行を完全子会社とし、めぶきフィナンシャルグループに商号変更した。
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